U-NEXTとFODを比較！漫画を買うならお得なのはどっち？

ネット上では、お得な電子書籍サイトとしてU-NEXTをおすすめする意見をよく見ます。

というのがその理由です。

たしかにこの条件だけ見ると安く本が買えそうな印象がありますよね？

しかしコスパを重視する当ブログではU-NEXTをおすすめしていません。

冷静に計算してみると、電子書籍だけ使う人にとってU-NEXTのサービスは意外にお金がかかるからです。

そこで今回は、U-NEXT電子書籍で実際にかかるお金がどのくらいなのか、同様のサービスFODと比較をしてみました。

 

【FODの変更内容についてはこちら】

電子書籍を安く楽しむならFOD、だったのがめちゃ改悪されちゃった

 

【U-NEXTとFOD】電子書籍のコスパ比較

 

 

月額料金と付与ポイント

U-NEXTは月額2189円（税別1990円）を支払う動画配信サービスです。

月額料金で多くの見放題動画を見ることができます。

さらに毎月1200ポイントが付与されます。

このポイントで新作映画や電子書籍を購入することができます。

つまり動画を見ずに電子書籍だけを購入する人にとっては、毎月2189円を1200円に目減りさせている形になってしまうのです。

 

動画サービスFODも似たような料金形態です。

しかし、FODは月額976円（税込）で毎月1300ポイントを得ることができます。

料金よりも獲得ポイントが多いので、動画を見ずに電子書籍だけ買うとしても損をすることがありません。

 

ポイント還元システムの違い

U-NEXTにはポイントバックシステムがあります。

ポイントバックされるのは

• ポイントを追加チャージした時
• ポイント不足でクレカから支払いした時

の2パターンです。

簡単に言うと月額料金以外で課金した時にバックされます。

決済方法にもよりますが、最大で40％のポイントが還元されます。

※40％還元はクレカ・Amazon決済のみ。携帯決済は20％還元です。

 

40％還元はたしかに魅力的なのですが、これは追加購入ポイントのみ。

毎月もらえる1200ポイントにはポイントバックは適用されません。

なので単純に、電子書籍が四割引きで買えるぞ、とはならないんです。

 

一方のFODは、本を購入した時に20％のポイントバックがあります。

20％と40％なのでこの部分だけ見ればU-NEXTのほうが勝っています。

ただ、U-NEXTはFODの倍の還元率と思いがちですがそうはなりません。

なぜならFODはバックされたポイントを使う時もまた20％還元を受けられるからです。

 

たとえばU-NEXTで1000ポイントを購入すると、還元含めて1400ポイントを得られます。ちょうど40％のバックです。

一方のFODでは1000ポイントを使うと200ポイントのバックがあります。

この200ポイントを使うと40ポイントのバック。

40ポイントを使えば8ポイントバックと還元が続きます。

つまり1000ポイントが1248ポイントになり実質の還元率は25％近くになります。

しかも毎月もらえる1300ポイントもこの20％バックの対象です。

なのでU-NEXTとの差は意外に小さいんですよね。

 

ポイント還元のタイミング

もう一つU-NEXTのポイントバックにはデメリットがあります。

それは還元ポイントが付与されるのが購入32日後であること。

しかも、購入時・受取時に有料会員でなければならないことです。

つまりポイントバックを受けるには、最低二ヶ月は月額料金を払う必要があります。

初月にポイントバックを利用して本を大量購入、一ヶ月だけで退会。

という手は使えません。

 

FODのポイントバックは本を購入後すぐに付与されます。

なのでポイントを使い切ってとりあえず解約、というやり方も気軽にできます。

 

電子書籍の消費税

U-NEXTとFODでは消費税の扱いに違いがあります。

 

■消費税の有無

	U-NEXT	FOD
月額料金	あり	あり
ポイント購入	なし	あり
書籍価格	あり	なし

 

U-NEXTではポイント購入時は非課税で電子書籍の価格に消費税が反映されています。

FODはポイント購入時に消費税がかかり書籍価格は無税の設定です。

 

基本的にポイントは還元などで増えます。

増えた後に使う書籍価格に消費税がかかるより、小さな額に10％かかるほうがトータル支払額は少なくなります。

消費税先払いのFODのほうがちょっとだけお得です。

 

【実例】実際の購入金額の差は？

実際にU-NEXTで電子書籍を買うとどのくらいの金額なのか？

FODやKindleと比較してみます。

U-NEXTとFODは条件を合わせるため二ヶ月ぶんの月額料金含めて計算しています。

例としてONE PIECE（モノクロ版）を買い集めるとします。

 

20冊を購入した場合

Kindleは基本還元だと表示価格より1％お得になります。

 

20冊くらいだと旨味はイマイチ。

月額料金が響いてKindleより高くなってしまいます。

 

Kindle表示価格との比較で33％お得です。

 

50冊を購入した場合

 

2万近いまとめ買いでようやく17％ほどお得に。

 

50冊購入で34％お得。

 

90冊を購入した場合

 

約21％お得。

 

約33％のお得。

 

とまあこのようにU-NEXTは40％還元のイメージほどは安くなりません。

購入時のポイントバックがないのが痛いですね。

このまま増やして200冊まで購入しても25％オフ程度です。

一方FODは33%前後で安定しています。

 

無料トライアルを含めた価格は？

U-NEXTには初月無料（600ポイント付与）という無料のお試し期間があります。

これをおすすめの理由にしている人も多いですね。

では、この無料ぶんを含めると値段はどうなるかも計算してみます。

 

 

こんな数値になりました。

お得度はアップしましたがFODには届かず。

しかも無料トライアルは一度きりのサービスなので、これだけでU-NEXT電子書籍をおすすめはしづらいですね。

 

U-NEXTのメリット

U-NEXTの悪いところばかり挙げてきましたが、これは電子書籍の値段だけに注目した一方的な意見です。

FODより優れた点も当然あります。

 

小説・実用書もあり

FOD電子書籍はほぼ漫画オンリーです。

しかしU-NEXTには小説や実用書など文字の本もあります。

さすがにKindleほどの種類はありませんが、新しめの話題の本やラノベなどは割と品揃え豊富です。

 

見放題の作品数はNo.1

2020年4月時点でU-NEXTから配信されている動画は20万本を超えています。

その約9割の18万本が月額料金で見放題です。

見放題作品数では国内No.1を誇っています。

 

FODの配信数は2万本ほどで、なおかつフジテレビが権利を持つ作品にラインナップがかたよっています。

海外ドラマや洋画をたくさん見る人にとっては、FODラインナップでは物足りないでしょう。

 

家族で複数アカウントを使用可能

ほとんどの動画サービスは、一つのアカウントで複数の同時視聴ができなくなっています。

しかしU-NEXTにはファミリーアカウントという仕組みがあります。

1つのアカウントで4人まで同時再生が可能です。

しかもそれぞれ別アカウント扱いになるので、視聴履歴などは共用されません。

家族で使える人には大きなメリットです。

 

セクシー系の動画もあり

U-NEXTではアイドルのイメージビデオやセクシー系作品も配信されています。

FODはこの系統の動画はほぼないです。

 

まとめ

【2022年6月追記】

FODはシステム変更してしまったのでコスパ的にはU-NEXTの勝ち。

それでもU-NEXTはあくまで動画を見る人のためのサービスで、電子書籍はオマケ的な位置づけです。

すでにU-NEXTを愛用している人が電子書籍を買うのはいいと思います。

ですが、わざわざ電子書籍のためだけにU-NEXTを契約するメリットはない、というのが私の結論です。

電子書籍を読むならコスト面でも使いやすさでも他社を選ぶほうがいいと思います。